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悪人だって人を愛する。三輪様主演の「黒蜥蜴」@東京芸術劇場プレイハウス


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興奮冷めやらずです。

今日は東京芸術劇場に三輪明宏さん主演の「黒蜥蜴」を観に行ってきました!

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緑川夫人と明智小五郎との対決を3幕まで。

休憩を合間に挟みつつ約3時間の舞台。

もう、めちゃくちゃ良かったです。


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前知識がない分、どうなるんだろう?ってすごくワクワクしながら観てました。

そしてその最後の最後のセリフを美輪さんが口にした途端、一気に涙が止まらなくなり……。

カーテンコールのゴージャスさ、プレイハウスの雰囲気とあいまって、ほんとうに美しかったです。

この緑川夫人をね、役として演じられる人は他にもいるかもしれないけれど、そんなの超越してしまって、美輪さんそのものであるかのように感じられました。

しかも今回は席がとても良くて、すごく観やすかったですし、とある演出のシーンでは、1メートル先に三輪様が!!と言うことがあり、ラッキーだなぁと思いました。


最近、Twitterで三島由紀夫のbotなどをよく読んでたりしまして、美輪さんのこととか出てくるんですけれど、美輪さんのオーラすごかったです。

さらに脇を固める方々の実力がすごい!!

名脇役揃いで、みっちりと実の詰まった時間が流れました。


実はこのチケットを取るときに「なかなか取れないのではないか」と思って2日分申し込んだら、両方チケットが取れたのであと1回行きます。

今日見て譲るかどうか決めようって思っていたのですが、自分で見に行くことにしました。笑


ロビーに置かれたお花の量もすごかった。

しかもすごい人ばかり。

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↑この並びに意図を感じるのは私だけでないはず。

ここまで花がぎっしり並んだ公演、久しぶりに見ました。

胡蝶蘭が多いのは、期間が長いから、その間咲き続けるようにという配慮なんでしょうね。
(ライブなどは圧倒的にアレンジメントが多いので)


この舞台を見て、シアターの雰囲気自体も近いからっていうのもあるかもですが、

ロンドンで見た「オペラ座の怪人」を思い出しました。

あのミュージカルもね、最後とセリフで号泣したんです。


どんなに悪人でも、深く誰かを愛したり、信じられなくて不安になったり、信じたいと思ったり……

そんな人間的なところを見てしまうと、どこか共感してしまう。


緑川夫人の立ち居振る舞い、ほんとうに美輪さんの年齢がいったい何歳なのかわからなくなるくらい、気高く美しかったです。


最近気が付いたのですが、私はアンハッピーエンドな切ない終わり方をする物語が大好きだってこと( ̄∀ ̄)

たぶん切なさや悲しみを感じたいんでしょう。

積み上げて積み上げて、最後に一気に流れが変わる物語が、たまらなく好物なんです。
(悪趣味な感じに聞こえちゃうかしら…(((;´•ω•`;))))


次は絶対に双眼鏡持って行こうと思います!