猫好きダイアリー

no cat no life

久しぶりに読んだ清水玲子さんの「秘密」がやばい。


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この間、漫勉という番組に清水玲子さんが出るというのでガン見しました。

 

漫画ってひとコマひとコマ手描きするでしょう。

近頃はデジタル化も進んで、

スクリーントーンもデジタル処理したり、

同じ表情を使いまわしたりしてるみたいですけど

(私の愛する「アシガール」でもそうです)。

 

私自身もずっとデジタルな仕事をしてるものだから、

すっかりデジタルに慣れきって、もはや

「毎回描くの面倒じゃない??」

なーんて若干思ってしまってたんですけど、

それは私の浅はかな考えだったようです。

 

ただうまくなりたくて描く、と仰っている。

もうこんな巨匠レベルになった、今でも。。。

 

去年花とゆめの展示会に行った時も、

清水玲子さんの原画はひときわきれいで、

ひときわ目を引く、漫画の世界をもはや超越しそうな勢いがあり、

美しいのは知ってたけどここまでとは…と思いました。

 

大学生くらいまで、漫画っ子だった私は、

特に白泉社の漫画が好きで、もうそれはいろいろ読みました。

 

もちろん清水先生のも。

特に好きなのが「22XX」です。

 

22XX (白泉社文庫)

 

これはもうほんと、考えさせられる。。

泣いちゃう。

 

清水先生の作品って、世界観が独特だなあと思うのですが、

「ああ、そこを描くんだ」と思うような、

苦しくなるような後悔や葛藤が取り上げられていることが多い気がします。

 

それはもう少女漫画とか恋愛とかを超越して、

人間を描いている…善だけでない、悪だと思うような中にも、

その人の想いがあるのだということを描いている…そんな感じがします。

 

「月の子」は有名だし、私は「竜の眠る星」もすごく好きでした。

 

それを読んだ中学生の頃……

もう本当に行き詰っていたので、

漫画だけでなく本全般が私の唯一の救いだったんです。

 

(私の根暗全盛期!笑  っていうか、

 根暗っていうレベルを超越してるんてすけどねー)

 

で、知ってたけど読まずにいた「秘密」が、

今電子書籍のサイトで1巻無料になっていて、

渡りに船な感じで読みましたよね。

 

秘密(トップ・シークレット) コミック 全12巻 完結セット (ジェッツコミックス)

秘密(トップ・シークレット) コミック 全12巻 完結セット (ジェッツコミックス)

 

 

 当然、めっちゃおもしろい!!!

 

なんだよこれーー!!(´;ω;`)

おもしろすぎるーーー!!(´;ω;`)

 

ストーリーは殺人事件を脳のMRIスキャンで解決していくと言う、

なかなかグロテスクなシーン満載のお話なんですが、

死体ですらちょっと美しいかもと思ってしまう、

清水先生の画力のために、普通に読めてしまう…。

 

メインの1人、

薪剛のモデルはL'Arc-en-CielまたはVAMPSのhydeさんなんてすって。

 

なるほどーーー。

 

作画しているところを見ていたら、

まず下書きを4回も描いててビックリした上に、

髪の毛1本1本へのこだわり方もすごくて、

プロ中のプロっていうのはこういうことだなと痛感しました。

 

前に萩尾先生の回を見た時にも思ったけれど、

トップレベルの人の方が、手を抜かない……。

あの、あの、萩尾先生が未だにストイックに向き合う姿とか、

ほんと心が痛くなります。

 

これは会社でもそうなんですけど、

すごい人がもっともっと努力してて、

永久に追いつけないみたいな。。

 

って流れでいま「秘密」を、既に5巻まで読んでしまいました。。

 

秘密 ?トップ・シークレット? 1 (ジェッツコミックス)

 

くぅぅ〜(´;ω;`)

 

一気読みしたい衝動を抑えるのが大変です……!!