猫好きダイアリー

no cat no life

映画「3月のライオン(前編)」によせて。


スポンサーリンク

ようやく見に行けました。

 

今週末、後編が始まります。

 

私の家の近くの映画館では、もう夜の1回しか上映していない。

原作者の羽海野チカさんがTwitterでまあまあ宣伝に必死。

 

以上のことから、興行的にはあと一歩なんだろうなということがわかってきます。

 

私的にはあの「秘密」と同じ監督なわけで、本当に大丈夫〜〜〜!?!?という心配もありました。

 

あの、でも、大丈夫でした!!

 

ちゃんと「3月のライオン」だった。

ちゃんと零ちゃんだった。

ちゃんと川本姉妹だった。

ちゃんと島田さんだった。

 

中でも後藤を演じる伊藤英明さんの存在感がすごい。

悪役似合うね…!!

 

正直言うと去年大ヒットした某アニメーション映画なんかより100倍面白かったけど、

でもなんていうのかな……画面がちょっと地味……なのかもね。

 

それについて昨日考えていて、何の映画を見にいくかって言う時に「この映画を観たら○○できそう」っていう期待を込めて行くのかなと。

 

良くあるのが「感動できそう」「泣けそう」とか。

あとは「話題だし見ておこう」とかもそうかもしれない。これで話についていける!とかも、もしかしたら。

 

でもこの映画は〜〜〜あ。

 

観たら絶対に面白いんだけど、前編はあくまで前編であり、今日一回映画を観て「大いに感動できる」かっていうと、

まだまだ後半に向けての下地づくりになっているところもあって。

 

だからこそ、私はここからの後編がめちゃくちゃ楽しみになったんだけど、、、

原作のファンでもない人が今映画を観に行こうって思った時に、ファーストチョイスになる映画かと言うと、きっとそうではない。

 

羽海野さんが必死になってしまう気持ちもわかる気がします。

 

少し前に羽海野チカさんが、Twitterで

「これは原作と同じ魂を込めて作られたもの」

というようなことを書かれていて、まさにそれはそうだと思いました。

 

特に零の生い立ちである、内弟子として育った家のことは、原作以上にしっかり描かれている感じがあって、

あの家族の複雑な感じ、もうどうにもならないやるせなさと、綻びの感じが、すごくリアルに感じられました。

 

我が家もまた、人並みに問題を抱える家庭であったので。

 

あの「これじゃいけないことはわかってるんだけど、どうしたらいいかわからない」感じが、リアルだなあって思いました。

 

どうにかしたくて、何かを変えたくて、やってみようとするんだけど、何も変えられなくて、誰にも言葉が届かなくて。

 

自分が透明人間になったみたいな気持ちになってたな。。

 

 

そして原作の時から、私がとても胸を打たれた二階堂(主人公・零の将棋のライバル?)のセリフがあるんですが、

それが映画の中でもとても大きく扱われていました。

 

あと島田さんのセリフもよかったな。

 

「深呼吸をしろ。呼吸が浅くなってると視野も狭くなる。全体を見て、その中で最善を選べ」

 

私もとても実生活が混乱してる中にいるので、その言葉がすごく響き、

そしてまた大局観、という言葉を何度も思い出していました。

 

少しだけ残念だったのが、川本家のニャーたちがちょっとしか出てこなかったことかな(笑)

 

原作を読んだ時は、いつ零ちゃんがひなたを好きになったのかいまいちわかってなかったんだけど、映画はその辺がすごくわかるようになってました(個人的にはね!)。

 

前半は零の生まれ育ちや家庭環境がメインでしたが、後編は川本家のドロドロした家庭のことなどが盛り込まれるようなので、

またちょっとテーマ的には重めかもしれませんが、それだけではなくて、零の変化が見られるようになってくるところだし、楽しみです!

 

あ、あと先生役の高橋一生さんが、めっちゃ原作らしさを踏襲してて、良かったです。

好きだなー。

先生が出てくると嬉しくなってたヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

 

3月のライオン[前編]

3月のライオン[前編]