猫好きダイアリー

no cat no life

思いわずらうことなく愉しく生きよ


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昨日の夜眠れなくて、読みかけの本を開いたらそのまま4時までコースになった。
その後やっと少し眠れたと思ったら猫が5時前に『ごはんくれにゃ』と騒ぎ出したよ??
ガツガツ食べる猫の横で、再び眠りにつきました。


江國香織さんの本は、何冊か読んだことがあるし、
ましてや『きらきらひかる』は私の高校時代のバイブルだった。
けどこの本は、タイトルとは裏腹にとんでもない話だった。

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

少し前に先輩が貸してくれた一式の中にあって、
どうしてこれをチョイスしてくれたのか疑問に思ったほどだったわ。笑
あるところにいる三姉妹。

両親は熟年離婚していて、姉妹はそれぞれ結婚したり、
外資系でバリバリ働いたり、淡々と暮らしたり。
けれどやがて結婚している麻子が、夫から暴力を受けていることを知って……。


『共依存』という言葉があって、私は暴力はないけれど、
友人関係においてそういう状態に陥ったことがある。
麻子の関係は正にそれだった。


この本を読んでいたらいろいろ思い出してきて、
悲しくて苦しくて、夜中におうおう泣いた。。

忘れてしまって、忘れた状態で、
何事もなかったかのように生きてしまっているけれど、
実際には私は綻びを抱えたままだなぁということ。

そして目標が定まらないこととか、辛い現状から逃げたいこととか、
仕事のこととか、自分のこれからのこととか、
それらが自分の理想とはかけ離れた形であることに常々苦慮してたけれど……

そもそも『今日1日死ななかっただけで上出来』だなと思った。

むしろこの私が、ずいぶん生きるハードルを上げてしまっていたものだ。


それにしても私も含めて世の中は、
こうすればこの人は思い通りになる、
そんな風に確信犯的に誰かをコントロールしようとすることがある。

無自覚かもしれないけれど、たぶんみんなやっている。
それの究極が暴力だなぁ……と思った。


私は結婚もしていないし、
それゆえに夫から暴力を受けることもないけど、
子供の頃に兄弟から暴力で言うことをきかされていた時間は結構長くて、
私の絶望はあの時から始まっていたのかもしれないとすら思った。


そんなわけでおうおう泣いたから、今朝は目が腫れています。

でも小説を読んで泣くのは私にとってすごく慣れ親しんだことだから、
煮詰まっていたこのタイミングでこれを読めて、ラッキーだったと思います。