猫好きダイアリー

no cat no life

清水玲子先生の「秘密」を読んで薪剛モード。


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数日前に書いた「秘密」が面白過ぎたため、

止まらず全部読んでしまいました…。

 

ああ、いったいいくら払ったのか…

でも昔は欲しい本を何件も本屋を回らないと手に入らなかったのに、

回っても手に入らなかったりしたのに、

今は電子書籍でワンクリックで買えてしまうんだから便利って恐ろしい!

 

けれど本を探すのにとても労力を使っていた頃を思うとありがたい。

 

清水玲子先生の「秘密」

 

秘密(トップ・シークレット) コミック 全12巻 完結セット (ジェッツコミックス)

  

そのサイトがいつか閉じてしまわないかってところだけ、

めっちゃ不安ですが(笑)

 

この「秘密」のメインは、青木一行(あおきいっこう)と薪剛(まきつよし)の2人。

 

2人とも東大出身で警察のキャリアである、超エリート。

そして日本でも唯一の捜査機関「第九」で働いている、そこは特別な場所。

 

青木は薪に憧れていたけれど、

就任初日から「向いてないんじゃないの?」とか薪に言われるのです。

 

で、薪はこれは普通に考えればパワハラだよな、

と思える態度や言葉遣いをしているのですが(あんなに綺麗な顔をして)、

でも彼の才能が周りにそれを許しているわけです。

 

それくらい誰でもできる仕事ではない。

 

亡くなられた演出家の蜷川幸雄さんは、

稽古で厳しくて灰皿を投げたり…という逸話がありますが、

でも彼をパワハラだ!と訴える役者はいないでしょう。

 

そういう唯一無二の存在として描かれています。

 

そしてそんな反面、女の子みたいに華奢で、ひどく涙もろい。

よく手を震わせて必死で平静を保っている。

 

いつの間にか「支えてあげたい」と周りに思わせてしまうんでしょうね。

もはや第9のお姫様。

 

彼が抱えている葛藤、

彼の振る舞い、時に演技、そして覚悟。

 

全く及ばないレベルの自分でも、

ちゃんと自分とも共通点があって、

だからこそ目が離せなくなりました。

 

怒ってもちゃんとついてきてくれるみんな。

何を言っても信じてくれる青木の存在。

 

 

始めるときにどこまでプロットを練っていたんだろう?と思うほどに、

最初の事件が後半までしっかり絡んでいって伏線回収が見事で、

あの時のことがここでこんなに効いてくるなんて!!

と思う台詞などもたくさんありました。

 

途中で物議を醸した薪さんの私服や、雪子との女の(?)バトルも見逃せないし、後半どんどん苦しくて辛い展開も待ち構えていますが、ラストすっごく良かったです。

そこにたどり着いて良かったと思える素晴らしい最後です。

ネタバレしたいけど我慢。ぜひ読んで欲しいので。

 

薪さんが、時々スーツからコスプレするんですが(私にはそう見える。笑)、

清水先生!狙ってやってるでしょ!!!って鼻血出そうなコマが時々訪れます。

特に警官コスプレ…たまらん!薪さんも面白がってるし。 

 

それから続編、season01の1は、薪さんと鈴木さんの過去の話。

これはファンは絶対に読んでほしい。

BANANA FISHにとっての「光の庭」みたいなもの。

一部の人にしかわからない例え・・・笑

 

 

もう二度と第9には会えないかもと思ったシリーズの終わりでしたが、今もストーリーは続いていてますます面白くなっています。

最初のシリーズとは結構雰囲気変わってますが、あれがあっての今。

今も続いていることが幸せです。

 

清水玲子先生は救いようのない話も綺麗事ではなく描くから、そう言うとこも大好きです。

 

↓こちらが最初のシリーズで、全12巻。

 

↓こちらが続編のseason0で、続行中。

何気に間違いやすい気もするのでお間違いなきよう。