猫好きダイアリー

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矢部太郎さんの「大家さんと僕」。ちょっと毒があるのが共感を生む。


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近頃はKindleなどの電子書籍ストアで本を買うことが増えました。

 

私が愛用してるサービスは、

ドコモユーザーだからdブックと、

Amazonプライム会員だからKindleです。

 

dブックは以前は気前の良いポイントバックがあったのもポイントでした。

最近はちょっと変わってきたかなぁ。

(わかるわかるー、だよね、とも思いますが)

 

Kindleを選んでるもう一つの理由は「最も潰れなさそうだから」です。

 

Googleのライバルは他の検索サービスではなくて、

Amazonだ、なーんて話もあるくらい。

デジタルで権利を持つものは、

その先のサービスがなるべく継続しそうなものを選びたいと思ってます。

 

でも最近買ったこの本は、紙で買いたい!!と強く感じてそうした本です。

 

それはやっぱり質感の違い。

 

カラテカ矢部さんの「大家さんと僕」。

  

大家さんと僕

大家さんと僕

 

  

正直、お笑い芸人としての矢部さんは、

いつも頼りなさそうで不思議な存在で、、、

でもこの本を読んでビックリしました。

 

エピソードの切り取り方、語り口、

ものすごい才能だ!!!と思いました。

 

80代の裕福な大家さんと、

新宿伊勢丹でデートする矢部さん。

 

大家さんは「他の場所はわからない。

でもここは昔からずっとあるから」と、伊勢丹をひいきにする。

 

そんな気持ち、考えたこともなかったです。

伊勢丹、老舗、というものへの見方が変わりました。

 

ほんの数十年で世界は変わっていき、

私はその変化が好きな方だと思うけど、

矢部さんを通じて語られる大家さんの気持ち、

貴重なエピソード。

 

あと、矢部さんが、ちょいちょい毒づいたり、

大家さんからの電話をスルーしたり、

そういうところを隠さずに、

良い人過ぎないところがすごくいいなーと思いました。

 

誰かの親切は時々重荷になることもあるじゃないてすか??

 

それを隠さないこと。

だから、共感できる。

 

でも後輩のお笑い芸人が大家さんに気に入られて、なんか嫉妬しちゃう矢部さん。

そこも共感できる!!

 

愛されてることが分かるから、ウザいって言えることもあるものですよね。

 

すごく良い本でした。

オススメです。

 

ほんとに才能って意外なところから発芽するものなんですね。

 

大家さんと僕

大家さんと僕