「全然かわいそうじゃない!」に隠された言葉。
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家にいるときの日曜日はワイドナショーを見ながらお昼ご飯を食べる。
昨日はR1グランプリで優勝した濱田さんが出演されていた。
もちろんR1グランプリを私は見ていない。
(テレビがないから。後で見るかもしれないが)
濱田さんは盲目で、その中で芸人を目指し、そして今回の優勝となったとのこと。
まずそのチャレンジ精神が素晴らしいし、本当にすごいことだと思う。
こうやって前例にないことをやっていくことは、世界がそれだけストレッチされてきたことの証明なんだと思う。
だけど一方で、濱田さんのネタを見た人たちが口々に
「全然かわいそうじゃない!」
「自然と笑ってた」
って言っていて、私はその言葉に潜む価値観を強く感じた。
何かが省略されている。
「(普通はかわいそうなのに)全然かわいそうじゃない!」
「(普通ならかわいそうで笑えないのに)自然と笑みがこぼれた」
その、心の内。
いやもちろん、じゃあアナタはどうなんですか!?!?と、問われたら、
そりゃもちろん、なんも言えねぇってなります。
それは、かわいそうなのか、どうか。
濱田祐太郎さんフリートーク面白い!「かわいそうだと思わない」という発言事態が障害への差別をはらんでるような。。その辺の議論もしてほしいところやなぁ。#ワイドナショー
— アイビー (@fbyTk5CECFTa9vC) 2018年3月18日
たまたまテレビ付けてたら先日R-1で優勝された濱田祐太郎さんが。
— 森田かずよ/Kazuyo Morita (@katsuomaru) 2018年3月18日
「僕自身は弄って頂いて全然いいんですけど、障害者全員そうじゃないってことだけは覚えおいて欲しい。」
って言ってくれていて、嬉しかったです。
そう、それは人それぞれ。
障害をネタや笑いにすることが受容でもゴールでもない。
彼が画面の中でいじられることで、いじられたくない人までもがいじられることのないよう、私は願います。
盲目であることを私も真っ先に注目してしまうし、世間もそうだろう。
そしてその感覚を引き起こしている中に、フラットではない何かがあることを、無視できない。
生きていたらあらゆることがあって、
私がいじめられて不登校児だったことは、かわいそうなのか。
私がリストラされて仕事をやめたことは、かわいそうなのか。
私が病気して後遺症が残ってることは、かわいそうなのか。
この話には何の結論もないんです。
ただ、そう思っただけ。