猫好きダイアリー

no cat no life

「全然かわいそうじゃない!」に隠された言葉。


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家にいるときの日曜日はワイドナショーを見ながらお昼ご飯を食べる。

 

昨日はR1グランプリで優勝した濱田さんが出演されていた。

もちろんR1グランプリを私は見ていない。

(テレビがないから。後で見るかもしれないが)

 

濱田さんは盲目で、その中で芸人を目指し、そして今回の優勝となったとのこと。

 

まずそのチャレンジ精神が素晴らしいし、本当にすごいことだと思う。

こうやって前例にないことをやっていくことは、世界がそれだけストレッチされてきたことの証明なんだと思う。

 

だけど一方で、濱田さんのネタを見た人たちが口々に

「全然かわいそうじゃない!」

「自然と笑ってた」

って言っていて、私はその言葉に潜む価値観を強く感じた。

 

何かが省略されている。

 

「(普通はかわいそうなのに)全然かわいそうじゃない!」

「(普通ならかわいそうで笑えないのに)自然と笑みがこぼれた」

 

その、心の内。

 

いやもちろん、じゃあアナタはどうなんですか!?!?と、問われたら、

そりゃもちろん、なんも言えねぇってなります。

 

それは、かわいそうなのか、どうか。

 

 

 

彼が画面の中でいじられることで、いじられたくない人までもがいじられることのないよう、私は願います。

 

盲目であることを私も真っ先に注目してしまうし、世間もそうだろう。

そしてその感覚を引き起こしている中に、フラットではない何かがあることを、無視できない。

 

生きていたらあらゆることがあって、

 

私がいじめられて不登校児だったことは、かわいそうなのか。

私がリストラされて仕事をやめたことは、かわいそうなのか。

私が病気して後遺症が残ってることは、かわいそうなのか。

 

この話には何の結論もないんです。

 

ただ、そう思っただけ。